ISPRAの沿革(Histry of ISPRA)

ISPRA(International Scientific Promotion Research Association)は、国際科学振興研究会と言い、静岡県浜松市中区で2010年4月発足しました。浜松には佐鳴湖という湖があり、アオコという藻類が大発生し、水質が全国でワースト1になった事がありました。2010年7月、浜松出身の若手研究者が小中学生を対象とした、佐鳴湖を浄化するにはどのような事が必要か?ということをテーマに物理、化学、生物、地学、数学、情報学等を用いた浜松サマーサイエンススクールという科学実験教室を行ったのが研究会の始まりです。

ISPRA is an abbreviated designation of the International Scientific Promotion Research Assosiation for the research scientific study. It started in Hamamatsu City, Shizuoka Prefecture, Japan in 2010. I experimented on the science education at first in a primary and secondary schools student. We move the place of the activity in Indonesia and am active now led by the University of Hasanuddin (UNHAS) the Makassar, south Sulawesi Province, Indonesia, also Science education development and empowerment center of Indoneshia (P4TK IPA) the Bandung, west Java Province, Indoneshia.

また、研究会は静岡大学工学部の浜松RAIN房にも所属し、科学教室、自然観察教室、ものづくり教室などイベントも実施しました。浜松市の最北端の天竜区水窪町には、秩父石灰岩層の露出したところがあり、石灰岩の中からフズリナの化石を見つけるため親子参加型バスツアーをしたところ30名を超える参加するイベントとなりました。さらに、佐鳴湖北岸の富塚での陸生ホタルの観察会、遠州灘での漂着物を調査するため、五島海岸でビーチコーミングを行いました。写真にあるように、中には外国から漂着したプラスチックゴミもありました。美しい自然環境を保全・保護していくため、まず私たちは何をすべきか?ということから始めていくこと、国際連合やユネスコが提唱しているSDGs(持続的開発のための目標)の達成のために、何らかの問題解決に取り組んでいくことにしました。遠州灘は天竜川が運んでくれる豊富な川砂が海に運ばれ、浜辺に打ち上げられ美しい砂丘を作っています。ウミガメの産卵地として、また水鳥の飛来地として自然環境を保全保護していかなければならないのです。その中で問題となるのがプラスチックゴミです。プラスチックを餌と間違えて食べてしまう動物もいるので生態系も破壊してしまいます。

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その後活動拠点をインドネシアに移して、西ジャワ州のバンドンの理科教育センター(Science Education Development  And Empowerment Center)への協力、南スラウェシ州のハサヌディン大学(UNHAS)の海洋水産学部学生の訪日プログラムAOSE(Aqua Culture Overseas Student Exchange)の実施支援を行っています。南スラウェシ州都マカッサルの西側には、サンゴ礁の島々からなるスペルモンデ諸島があります。これまでラエラエ島(Lae-Lae)、バランロンポ島(Balang Rompo)、サマロナ島(Samarona)、バディ島(Badi)等などで、サンゴ礁の保全保護とマイクロプラスチックや世界ワースト第2位となったプラスチックゴミ問題に取り組むため、学生さんと共同研究を行っています。将来、インドネシアの自然環境保護を担う環境リーダーを育成するための草の根プロジェクトとして現地で実験教育を展開しています。2019年は、特にインドネシアのサンゴ礁の保全保護に力を入れるため、経団連自然保護基金(KNCF)の助成を受けてハサヌディン大学UNHASと共同研究を実施しております。研究の進捗状況については随時公開してまいります。

 

代表 市川 清治